2020年4月下旬、日本をはじめ世界中が新型コロナウィルスによる肺炎の蔓延に恐れおののく中、私にとって、最も恐れていた知らせが届きました。それは27年間日本の絵付界の牽引役を担って来た『原宿陶画舎』が閉校、閉店するというお知らせです。
原宿陶画舎で私は、様々な絵付け分野の先生やクラス、材料、技法に出会い、生徒、講師、分室という立場で、20年以上切っても切れない関係を続けてきました。原宿陶画舎は私にとってまさに絵付け界の『実家』のような存在でした。原宿陶画舎は、株式会社グレープストーンの営業利益を基に運営されている社会貢献事業であるという話は耳にしていましたので、その存続が本業の業績に左右される可能性は常に頭の片隅に置いていました。しかし、今年、このようなタイミングでその終焉を迎えるとは予期せぬことで、本当に残念でたまりません。この事態が日本の絵付け界に与える幅広い影響を考えると1週間はよく眠れないくらいの大きなショックでした。
その後少しづつですが、気持ちを切り替えています。そして今後私自身は、大きな後ろ盾を失った日本の絵付け界でどのような役割を果たしていけるのかを真剣に考えるようになりました。とりあえずやってみようと思っていることは下記です。
①主に絵具を中心とした必要な材料の一般絵付け愛好家への供給元の一人となること。
②絵付愛好家をサポートできる仕組みを考えて実行してゆくこと。
③JPACの皆様や友人たちの協力を得て、日本の絵付け界を盛り立てていくこと。
これらの事を、今後、具体的に実行していきたいと考えています。
追記:
『原宿陶画舎』は元講師の先生方を中心に『ウツワトエツケ』と言う形で復活し、材料販売も行われています。私も陰ながら応援させて頂きたいと思っています。
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